\学ぶ/3peace塾 <ミリタリー連載>  ~アメリカ編~ 第2回 フィールドジャケット

 

 

 

 

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なぜ今ミリタリーを着るのか。流行しているからだろうか。

 

いや・・・

 

「 機能美 」に惹かれるからではないだろうか!!

合理的な機能と惹きつけられるデザイン。現代に欠かせない要素満載のミリタリーを紹介させていただきます。

 

それでは!!

\学ぶ/3peace塾 <ミリタリー連載 ~アメリカ編~> を始めます!

 

 

 

 

 

 

第2回は「フィールドジャケット」

  

前回紹介したフライトジャケットは、その名の通り飛行機乗りのためのジャケットでした。

今回は地上で活動する兵士のために開発された、野戦用ジャケット。

  

地上では天候や気温などの変化が大きいため

あらゆる場面に対応できるよう、耐水性や防風性に優れています!

 

前回の連載との対比に注目!!

 

  

  

  

目次

  ジャケットの種類

  

 

  

 

 

 

M-43(フィールドジャケット)

 

1943年第二次大戦の最中に、冬の地上戦闘服として採用された元祖フィールドジャケット

それまで多種多様だった冬季野戦服を統合するために、全兵共通の野戦服として開発されました。

  

フロントに大きな4つのポケットを追加し、収納力アップ
 
前留めのボタンを隠すことで、ボタンの破損防止と防風性も向上
 
厚手の生地を使用し、耐久性と洗濯のしやすさを両立

 

これ以前にも使用されたジャケットはありましたが、これらの機能性がとても改善されています。

 

 

 

ライナーは一体型ではなく取り外しが出来るため、ジャケット単体でも、ライナー単体でも着用可能。

現代のライナーというより、二枚の服を重ねて着ている状態ですね。

 

しかし、この単体での着用は当時の軍人からも好評の一着だったんだって!

 

統合された一作目ということで、まさしく元祖フィールドジャケットと呼ぶのに相応しい!!

 

この後、M−43 の外観そのまま、ライナー装着用のボタンのみ追加した M−50 」というジャケットも作られているようです。

 

  

 

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M-51(フィールドジャケット) 

 

 

 

M-43と比べてあまり大きな変化は見られませんが

 

ライナーとジャケットをボタンで付けられる
 
 手袋などをしていてもファスナーが上げやすいように金具に紐がついた
 
前をスナップボタンとファスナーの二重閉じ
  

などなど小さな変更ですが、確実にレベルアップ!

 

 

ライナーは変更され、ジャケットとのボタン装着が可能になり、ライナーそのものには前留めのボタンがなくなりました。

また、襟と袖のリブがなくなったのも特徴といえます!

 

肘あたりの生地が周りと違うのは、ライナーをつける際に生地が引っかかりにくくする意味もあるんだとか。

 

 

 

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M-65(フィールドジャケット)

  

 

M-51 の後継となり、アップデートされたのが M-65

1965年の採用から2008年頃まで現用モデルであり続けた一着。

その期間なんと40年以上!

THE フィールドジャケットといっても過言ではない M-65 は、他国のミリタリージャケットにも影響を与えたんだとか。

 

それまで生地はコットンのみでしたが、M-65 からコットンとナイロンの混紡を使用されています。

M-65 の中でもモデルが4つ存在! その4モデルとは・・・

  

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M-65 1st

 

 

最初期型の1st(ファースト)モデル

肩にエポレットがついていないのが特徴ですが、その後わずか1年で復活

 

フロントの二重閉じや4つポケットは継承したまま

袖口のボタンをベルクロに変更

腕を動かす際にボタンを引っ掛けることがよくあったことから変更されたようです。

 

何より襟がなくなり、ジップで収納出来る簡易フードがついたこと!

首元のボタンもベルクロに変わりますが、防風性は維持されていますね。

 

 

 

 

 

袖口を内側へ折り返し、ベルクロで止める構造は全モデル共通!

ミトン(手袋)の手首側についているベルトを留めて、固定するように使っていたとか。

 

ここから M-65 が始まっていきます。

 

 

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M-65 2nd(セカンド) 

 

2nd(セカンド)になるとエポレットが復活します。

 

1st のエポレットなしが1年という短期間からみると

やはりミリタリーはエポレットあったほうがいいでしょ!という声が上がったとしか思えません。 

 

 

 

首元のベルクロ留めが、1st ではボディと同じ生地を使用していましたが、2nd からボディとは別の生地へと変わりました。

首元やフロントにジップは 1st 同様にアルミを使用しています。

 

  

 

また、袖についたマチは 1st と 2nd の特徴です。

このマチは生地が薄く擦り切れや穴などのダメージになりやすいため、強度面から 3rd からマチはなくなります。以降は袖周りは生地を一周させ、ベルクロで袖周りを調整出来るようになっていきます。

 

 

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M-65 3rd(サード)

 

 

3rd からはそれまでのアルミジップを、ブラス(真鍮)ジップへと変更。

強度は上がったが、アルミと比べると重め。

アルミの銀色から、真鍮独特の黄土色になり、ミリタリー感がより強まった印象を受けます。

  

2nd のところでも書いた通り、

3rd から袖口のマチが廃止になりました。

マチがなくなったことで袖口全体が厚手の生地になり、袖の擦り切れも減っていきます。

  

 

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M-65 4th(フォース)

 

  

フロントジップがYKKプラスティック製に変更

とても頑丈かつ、軽量化に成功しています!

4th(フォース)でジップが壊れている個体はあまり見掛けないほど。

金属を使用している部分が見えづらくなり、落ち着いた印象を受けます。

 

M-65 がここで完成します。

M-65 は、年代でいうと比較的新しいこともあり、ジップや生地が綺麗な状態で残っていることも多く、文句なしの機能性からとても人気が高い!

お店で見つけたら、1st ~ 4th のどれか見てみてください!!

 

 

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今回はここまで〜

 

次回は、ミリタリー連載 ~アメリカ編~ 第3回 パーカー でお会いしましょう!!